このサイト「電話リース 被害・トラブル対策マニュアル」のご案内

個人事業主や中小企業を狙った悪質な電話リース販売が問題になっています。

「大手電話会社からの依頼で工事に来た」「アナログ電話機は使えなくなる」などと語り高額なリース契約をさせる。

このサイトは悪質電話リース販売の裏側とその対策、また悪質な販売に遭い、契約をしてしまった方の解約方法、解決策をご案内します。



悪質電話リース販売とは


このサイトでいう悪質電話リース販売とは、大手電話会社の販売店、普通のOA機器販売店のことをすべて指しています。

大手電話会社の販売店は電話会社と販売店契約を結び電話機、FAX、それらに関する機器を販売、施工している会社です。

この販売店は全国に数百社ありますが、販売店の資格だけもっていてほとんど営業活動をしていない、もしくは電話工事のみをしている会社がほとんどです。

真面目に営業活動をしている会社もありますが、残念ながら大手電話会社と勘違いさせるような営業方法(営業トーク)をつかっている会社も少なくありません。

販売店はあくまで販売店です。
電話会社の電話機を販売しているだけです。

電話会社なのか、販売店なのか、どちらで買っても同じ電話機ですが販売実績をあげるため(会社の信用がないため?)大手電話会社と誤解させるような販売方法は許されざるべきものでしょう。

大手電話会社の販売店以外の販売店とは何でしょうか?
これは電話会社以外のメーカーの電話機を販売する販売店です。
個人の方にはあまりなじみがないかもしれませんが、オフィスなどにあるビジネスホン、FAXの半数は電機メーカーなどのものです。

大手電機メーカーのものもあれば、OA機器専門のメーカーのものもあります。
これらのメーカーと代理店契約を結び販売活動をしているのですが、こちらの販売店もやはり悪質な業者がおり電話会社のふりをして営業活動をしている業者があります。

悪質電話リース販売の手口


悪質電話リース販売 の一般的な手口には次のようなものがあります。

@「近々、この地域でNTTのひかり回線(あるいはデジタル回線)工事があります。
今なら電話機を替えた場合、ひかり回線への変更工事は無料です。」

A「今、お使いの電話機はひかり回線(デジタル回線)化に伴って使用できなくなります」

B「現在お使いいただいてる電話機のリース料金を下取りします」

Cリース契約期間が終了するので今の電話機は使えなくなる


@は屋外のNTT回線の工事などを装った営業トークです。
またそのほとんど(というより全部)はウソです。
NTTはひかり回線化の工事を販売店に明かしてませんし、屋外の回線はNTTの所有するものなのでその工事費を企業や個人が負担することはありません。
さも高額な工事費が今なら無料であるというような勧誘は詐欺に近いものです。
不審な営業だと思われたら116番で訊ねてみましょう。

※NTTにひかり回線などの申し込みをした場合は局内工事費(交換機の工事費)などが請求されます。これはNTT内の工事ですが数千円の費用がかかります。


Aデジタル回線などへ変更をした場合、実際使えなくなる電話機があります。
ただ地上デジタルチューナーなどのようにアナログ回線→デジタル回線への変換器(ターミナルアダプターといいます)を付けることによって今の電話機をそのまま使うこともできます。
いずれにしろお客の了解もなくNTTが勝手に回線を変更するなどということはありません。
不安を煽り電話機の交換を勧める悪質な営業方法です。

Bリース契約をしている今の電話機のリース残額を下取りし電話機の交換を勧める営業方法です。
リース契約というのは原則として途中解約できません。
途中解約する場合は残りのリース金額を一括して支払わなくてはいけません。
1か月8,000円のリース契約でリース終了まで2年だった場合、8,000円×24か月、192,000円をリース会社に支払うわけです。

販売店のサービスのように聞こえますが、実はそのほとんどは新たに契約するリースに上乗せされているだけだったりします。
契約物件の見積もりを要求し、物件金額を確認しましょう。

Cリース期間が終了するとその物件は再リースという契約になります。
もちろん強制的に解約させられることはありませんし、そのまま使い続けることが可能です。
物件の価値はすでにありませんから、そのリース額はもともとのリース金額の10分の一ほどです。(月数百円くらい)
故障などなければそのまま使うのが一番良いでしょう。
ただし保険などはききません。
解約は慎重に。

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